はじ
用字=波自、梔
和名=はぜのき
うるし科
異説=やまうるし
産地=本州、四国、九州
族に喩す大伴家持の歌−長歌 前略…高千穂の岳に大降りし皇祖の神の御代よリ梔弓を手握り持たし…後略
(巻二○の四四六五)index
はちす
用字=蓮
和名=はす
はす科
産地=栽植(原産・熱帯アジア)
ひさかたの雨も降らぬか蓮葉に渟れる水の玉に似たらむ見む
(巻一六の三八三七)(他に三二八九、三八二六、三八三五)index
はながつみ
用字=花勝見
和名=まこも(出穂せるもの)
かほん科
産地=北海道、本州、四国、九州
中臣の女郎の、大伴の宿禰家持に贈れる歌 おみなえし佐紀沢に生ふる花勝美かつても知らぬ恋もするかも
(巻四の六七五)index
はなたちばな
用字=花橘
和名=たちばな
みかん科
産地=四国、九州
大伴の家持の橘の歌 わが屋前の花橋の何時しかも珠に貫くべくその実なりなむ
(巻八の一四七八)index
はねず
用字=翼酢、波禰受、康棣花、朱華
和名=にわざくら
ばら科
異説=にわうめ
産地=栽植
大伴家持唐棣花の歌夏まげて咲きたるはねずひざかたの雨うち零らばうつろひなむか
(巻八の一四八五)(他に六五七、二七八六、三○七四)index
ははそ
用字=柞、母蘇、波播蘇、波々蘇
和名=こなら
ぶな科
異説=くぬぎ、かしわ
産地=北海道、本州、四国、九州
藤原宇合卿の歌 山科の石田の小野の柞原見つつや公が山道越ゆらむ
(巻九の一七三○)(他に四一六四、四四○八)index
はまゆふ(はまゆう)
用字=浜木綿
和名=はまおもと、はまゆう
ひがんばな科
産地=暖流が直接打ちつける暖地の大平洋岸の砂浜に分布している
柿本の朝臣人麻呂の歌 み熊野の浦の浜木綿百重なす心は念へど直に逢はぬかも
(巻四の四九六)index
はり
用字=波里、針、榛
和名=はんのき
かばのき科
産地=北海道、本州、四国、九州
長忌寸奥磨の歌 引馬野ににほふ榛原入り乱れ衣にほはせ旅のしるしに
(巻一の五七)(他に一一五六、一九六五等)index
ひ
用字=檜
和名=ひのき
ひのき科
産地=本州、四国、九州
柿本の朝臣人麻呂の葉を詠める歌 古にありけむ人もわが如か三輪の檜原に挿頭析りけむ
(巻七の一一一八)(他に一○九二、一一一九、一八一三)index
ひえ
用字=比要、稗
和名=のびえ
かほん科
産地=北海道、本州、四国、九州
打つ田に稗は数多にありといへど択えし我ぞ夜ひとり宿る
(巻一一の二四七六)(他に二九九九)index
ひかげかづら
用字=目蔭加都良、日蔭和
和名=ひかげのかづら
ひかげのかづら科
産地=北海道、本州、四国、九州
大伴の宿禰家持の歌 あしひきの山下日蔭蘰ける上にや更に梅を賞ばむ
(巻一七九の四二七八)(他に三五七三)index
ひさぎ
用字=久木、歴木
和名=あかめがしわ
たかとうだい科
産地=本州、四国、九州
山部の宿禰赤人の作れる歌 ぬばたまの夜の深けぬれば久木生ふる清き河原に千鳥数鳴く
(巻六の九二五)(他に一八六、三三一二七)index
ひし
用字=菱
和名=ひし
あかばな科
異説=おにびし
産地=本州、四国、九州
柿本の朝臣人麻呂の歌君がため浮沼の池の菱採むと我が染めし袖濡れにけるかも
(巻七の一二四九)index
ひめゆり
和名=ひめゆり
用字=ひめゆり
ゆり科
産地=本州、四国、九州
大伴の坂上の郎女の歌 夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ
(巻八の一五○○)index
ひる
用字=蒜
和名=のびる
ゆり科
産地=北海道、本州、四国、九州
長忌寸意意吉麻呂の歌 ひしほすに蒜搗き合へて鯛願ふ吾にな見せそ水葱の羮
(巻一六の三八二九)index
ふじ(ぶぢ)
用字=藤、敷治
和名=ふじ
まめ科
産地=本州、九州
防人の司佑大作の四綱の歌 藤浪の花は盛になりにけり平城の京を思ほすや君
(巻三の三三○)(他に一四七一、一九○一、一九四四、三○七五等)index
ふぢばかま(ふじばかま)
用字=藤袴
和名=ふじばかま
きく科
産地=本州、四国
山上の臣憶良の、秋の野の花を詠める歌 芽子の花尾花葛花瞿麦の花女郎花また藤袴朝貌の花
(巻八の一五三八)(他に一五三七)index
ほほがしわ(ほほがしは)
用字=保宝我之婆、保宝我之波、厚朴
和名=ほほのき
もくれん科
産地=北海道、本州、九州
僧恵行の攀じ析れる保宝葉を見る歌 わが兄子が捧て持てる厚朴あたかも似るか青き蓋
(巻一九の四二○四)(他に四二〇五)index
ほよ
用字=保与
和名=やどりぎ
やどりぎ科
産地=北海道、本州、四国、九州
国庁にて饗を諸郡司等に給う宴の歌。大伴家持あしひきの山の木末の寄生取りて挿頭しつらく千年寿ぐとぞ
(巻一八の四一三六)index